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本質を伝える 文様と色を未来へ継ぐ
熊本県伝統工芸品肥後象嵌をベースに置き、リボーンしたコンテンツによってワインマーケットとコラボする
肥後象嵌は2003年に熊本県伝統工芸品（金工品）に指定（経済産業省）されている。江戸時代初期 細川三斎（忠興の茶人名）は、 利休の七哲の一人として文武に優れた大文化人であった、また自ずから鐔などの象嵌、色つけ、デザインを行なって いる。細川忠興（細川三斎）は小倉初代藩主から加藤家改易により肥後藩主へとなり、肥後においてその文化、美学を 継承し定着させている。その一つに武家文化を反映した「肥後象嵌」の勃興から、象嵌の名匠 林又八を始め、 たくさんの名匠たちをお抱え工として召抱え、400年も前から多くの名品を後世に残している。しかしながら、 現在では後継者不足、時代の価値観などもあり残念ながら衰退している状況は否めない。 この「歴史ある熊本の伝統工芸の技と文化を次世代へ繋ぎたい」との思いから、遠くは中東からシルクロードを経て、 日本に伝わったとされる象嵌細工をルーツに400年以上伝わり続ける伝統工芸を、どう今の時代の生活や飲食文化 に根付くことが出来るのか、そしてどう未来へ繋ぐことが出来るのか重ねてみる。
MARIA GRACIA清原マリア・細川ガラシャ
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花と花なれ 人も人なれ」、散るその時をわきまえてこそ美しい、 この細川ガラシャの「辞世の句」を、散り際の美学として、またその尊い思いを「世の中の安寧」を願い、 「人々の安らぎや、心の豊かさ」を願い続けたであろうと受け止める。ガラシャを支え続けた清原マリア （ガラシャの死後、出家して寿光院と名乗る）は、ガラシャの洗礼名を授けた人物でもある。 桜のいさぎよい散り際の 美学が、武家の精神道に例えられている。 肥後熊本の地の伝統文化の礎として、肥後象嵌の作風は、武家文化を反映した上品で奥ゆかしい美 「雅美」を表している。代表的な文様の一つ「桜紋」は、奥ゆかしい美の象徴として細川ガラシャと 清原マリアの象徴的なイメージとして重ねてみる。 よって、細川ガラシャ・「GRACIA」、清原マリア・「MARIA」の二人の名前を組み合わせた ブランドネーミングを「MARIA GRACIA」とする。
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